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-世界の偉人達-

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ハルシャ・ヴァルダナ 学芸の奨励
ハルシャ自身はシヴァ神や太陽神をとくに崇拝した
ヒンドゥー教徒であったとつたえられるが
『大唐西域記』によれば年に1度諸国の僧を集めて広く議論を興し
また5年に1度無遮大会とよばれる聖俗貴賤の別を問わない盛大な
布施の行事を催すなど、仏教に対する帰依も深いものがあったと考えられる
玄奘も仏僧3000余人の前で自説を展開し、その論は大きな声で読み上げられた
法会は18日間におよんだが、誰ひとりとして玄奘の説を
論破する者はあらわれなかった
ハルシャは玄奘の高い学識を賞賛し、美しく装飾された象に乗せて
町を巡回する栄を与えようとしたが、玄奘が固辞したため
かわりにその袈裟を載せてパレードがなされたという
玄奘の人となりとともに、文武両面にわたってクシャトリヤの理想を
追求するハルシャの強い意志をそこにうかがうことができる
無遮大会は、ガンガーとヤムナーの合流するヒンドゥー教の聖地
アラーハーバードで開かれたが、玄奘来訪のこの時期ハルシャの主催になる
6回目の大会が行われようとしていた
施場は四方を竹で囲い、外には料理場、内部の茅葺きの堂の中には
金銀、真珠、紅玻璃、大青珠などの多くの貴石が準備されていた
それらはみな施しのためのものであり
王自身の装身具や衣服さえ与えられたという
大会が終わると空になった国庫をみかねて、従属する地方の支配者たちが
王の装身具を買い戻して差し出したとつたえられる
無遮大会の際の徹底した喜捨おあり方を示すエピソードであり
王の威光にしたがった多くの地方支配者の存在を知ることができる

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